2005年07月14日

水難救護法(日本百科大辞典、明治44年)

すゐなん−きうごはふ(水難救護法)

遭難船舶の救護、漂流物又は沈没品に関し規定したる法律。明治三十二年三月法律第九五号を以て公布せられ、三章三十九条より成る。本法に拠れば、救護の事務は最初に事件を認知したる市町村長これを行ふものとし、遭難の船舶あるを発見したる者は、其の何人たるを問はず、遅滞なく最近の市町村長又は警察官に報告すべきことを命じ、漂流物又は沈没品を拾得したる者は遅滞なくこれを市町村長に引渡すべく、市町村長の召集に応ぜざるか、又は救護事務の妨害をなしたる者に刑罰を科する等其の主要なるものとす。

(日本百科大辞典第5巻、明治44年12月、三省堂書店発行)


この法律は基本的な枠組みをそのままに現存している。現在では、118番で海上保安庁に連絡するというのが現実的なあり方であるが、制定当時は、文字通り連絡を受けた市町村長が、沿岸住民たる漁民などに指示して救難に当たった。水難救済会の発足以降、徐々に、江戸時代以来浦々にあった救護組織を、救済会の活動として位置づけ直すということとなった。「沼津救難所(MRJ沼津)の歴史」はその好例である。

rshibasaki at 13:50コメント(0)トラックバック(0)<水難救済会>  

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