2005年07月16日

大日本武徳会山口県支部

「○武徳会員の応募者  阿武郡萩警察署管内に於ては、巡査部長吉安源太郎氏巡回の都度、各部落或は最寄りの場所へ町村民中中流以上の有志者を会し、熱心以て直接に武徳会設立の趣旨理由来歴目的等を縷々懇話して、大に会員の募集に尽力したりしが、即席応募する者尠なからず。已に会費収納済みの通常会員六百七十八名の多きに達し、尚外に昨今申込み中のものも三百五六十名ありて、就中最も感ずべきは萩町大字熊谷町小川亀吉及び山田村字玉江浦原田三介の両名にして、一時金五円宛を納め特別会員となりたりと云ふ」
(防長新聞、明治32年4月7日2面3段)

「○武徳会山口県支部の設置  此程の本紙に記載したる武徳会山口県支部設置の事は、本会との交渉纏り愈々設置することに確定せり。右に付、河島保安課長は支部旗請求のため明日より京都へ出張の筈」
(防長新聞、明治35年5月1日2面5段)

「○武徳会支部旗の着山  武徳会に於て山口県支部に対してその支部旗を授与する事となり居れば、それが為め一昨日河島保安課長は京都なる本部に出張、直ちに支部旗の授与を受け帰山の途に着きたるが、多分昨日午後四時頃に帰山する筈なるより、県庁よりは新道附近、湯田派出所は湯田町端[まちはずれ]、小郡警察署は小郡停車場へ出迎をなせり」
(防長新聞、明治35年5月10日2面2段)

「○大日本武徳会支部発会式  前号の紙上に掲載せしが如く河島保安課長は京都に出張して大日本武徳会支部旗を受領し、一昨日午後三時小郡駅に着するや、同地の警察署員は盛んに之れを出迎へ、山口警察署員は湯田町に出迎へ、県庁に到着せしは午後六時頃なりしが、庁員も当日は特に居残りて門前まで出迎へ夫れより警察部に奉置せり。而して支部発会式は来六月上旬に挙行する予定にて、其の準備に着手し居れり」
(防長新聞、明治35年5月11日2面2段)

「○武徳会山口県支部設置に就て  今回武徳会本県支部設置に就ては来る六月中に其発会式を挙げん予定なるが、発会式挙行までには現在会員一万七千余名の外更らに二万人の会員を募集する筈にて、武田本県知事は郡市町村会議員等へ其の依頼状を発送せり。何れ遠からざるうちには小松総裁宮殿下より委員の嘱托あるべく、支部拡張の上は撃剣射的大弓等の演武場をも設置せん計画なりと云ふ。同会に於て設けたる武術家優遇例は左の如し。
   武術家優遇例
第一条 本会の武術家優遇の趣旨を明かにせん
 が為め左の各項の資格を具備する者に就き詮
 衡委員会の推薦に依り総裁殿下の御裁可を経
 て範士、教士の称号を授与す
  範士の称号を授くべき者の資格
 一 斯道の模範となり兼て本会の為め功労ある者
 二 丁年に達したる後四十年以上武術を鍛練したる者
 三 教士の称号を有する者
  教士の称号を授くべき者の資格
 一 品行方正にして本会より精錬証を受けたる者
 二 武徳大会に於て武術を演じたる者
第二条 詮衡委員は会長之を推薦す
第三条 範士の数は各武術を通して三十人を超
 るを得す
第四条 範士教士の称号には其術の名称を冠す
第五条 範士には終身弐拾五円以内の年金を贈
 与す
第六条 本会の教授は範士、教士の称号を有す
 る者より之を招聘す
第七条 範士、教士にして其栄誉を汚辱するの
 行為ありたるときは詮衡委員会の決議に依り
 其称号を褫奪す
第八条 本例施行細則は会長之を定む      」
(防長新聞、明治35年5月14日2面2〜3段)

「○武徳会地方委員(柳井)  柳井地方は旧来武術盛にして武徳会員の如きも非常に多き由なるが、本県支部長武田千代三郎氏は、同地の剣客東剣岩太郎、盛川才次郎、星出善平の三氏に、武徳会山口県地方委員を嘱托せしより、目下会員募集中なりと」
(防長新聞、明治35年5月30日2面3〜4段)

「○武徳会地方委員の嘱托  這回阿武郡彌富村松井賢介、豊田吉太郎、小川村須郷要介、原庄之助の四氏は、武徳会山口県支部長より地方委員を嘱托せられたり」
(防長新聞、明治35年6月3日2面2段)

「○武徳会の加入者  武徳会員募集中の処、山口、宮野、大内、小鯖、平川、吉敷、上下両宇野令の一町七ヶ村に於て入会したる者約二千名ありと云ふ」
(防長新聞、明治35年11月8日2面4段)


[参照] 『山口縣剣道史』山口県剣道史編集委員会・編集、財団法人山口県剣道連盟・発行、2004年10月、p.112〜133。



rshibasaki at 13:31コメント(0)トラックバック(0)<山口県の諸団体>  

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