2005年10月09日

清韓渡航者の旅券

「○韓海通漁組合聯合会(第一日)  関西及び九州に於ける朝鮮海通漁組合聯合会は去る二十一日午後二時福岡県会議事堂に於て開会、出席者は左記各府県の主任官吏及び当業者二十七名にして、牧水産局長は議長席に着き大要左の如き報告をなしたり。
 韓海通漁組合聯合会の補助費として金一万円下
 付のことゝなり別紙の如く外務、農商務両大臣
 より命令書を受領せり(命令書は氏自ら朗読す)
 尚ほ諸君に向つて報道すべきは漁業者の海外旅
 券廃止に関することにして即ち従来は朝鮮其他
 の海外渡航漁業者は普通人民と同じく外務大臣
 より下付せらるゝ海外渡航券を携へざるべから
 ざりしが斯くては往復頻繁なる海業者に取り不
 便少からざるを以て種々外務省と交渉の末遂に
 漁業者に限り一切海外旅券を要せず往来し得る
 ことゝなれり又た今回の聯合会に関する議案及
 び予算案は諸君へ配付しある如くなるを以て充
 分審議せられたし此内聯合会々長の撰択に就て
 は余程彼の地の事情に通じ加ふるに領事と同等
 の徳望あるものならでは叶はざる次第につき目
 下慎重に人物の撰択中なり尤も当分は理事の首
 席者に於て会長の職務を取扱はゞ敢て差支へな
 かるべし(下略)
これより議事に移りしに城野大谷両氏より先例に依り委員附託となさんとの発議ありて異議なく可決、直に委員撰挙に移らんとせしに、これまた先例に依り議長の指名に一任することに決し、即ち兵庫県の唐端清太郎、山口県の岡十郎、徳島県の久米勘四郎、長崎県の城野威信、熊本県の大谷高寛の五氏委員となり、議案の全部及び予算案を附議することゝなり、閉会せり」
(防長新聞、明治33年5月24日2面1段)

「○海外渡航者と旅行券  従来外国渡航者には其所属官庁より特に旅行券なる者を下附し馬関長崎等発航の際及び到着の際に於て厳重なる警官の検閲あることなるが、右は元来移民取締規則と混交せるものにして、未知の外国に於ける便宜を得んが為めの紹介状同様なる旅券の有無を必ずしも問に及ばずとの議論は曾て屡耳にする所なりしが、今回外務省に於ても海外渡航者の自由を図らん内議ありて、先ず支那朝鮮地方の渡航者に限り旅券の有無を問合はさざることにすべしと聞く」
(防長新聞、明治34年8月14日2面2段)

「●清韓旅券の不用 清韓渡航者は旅券の携帯を必要とせしが自今韓国へ渡航するものは本人希望の外一切旅券を要せざる旨外務次官より各地方庁へ通牒せり」
(防長新聞、明治38年11月8日1面6段)

rshibasaki at 03:50コメント(0)トラックバック(0)【鶏肋】(捨てておくには惜しい史料・発想)  

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