2006年06月11日

「人文社会入門」 7週の概要

【講義の目的】 
1. 工学部生が人文社会系科目を履修する意味を考えさせる
2. 歴史研究方法を鏡(比較対象の素材)とし、学生が自分の専攻分野における仕事のやり方・方法論を考える契機を与える
3. 具体的なデータにもとづき、論文・レポートを書く訓練の機会を提供する。情報化から見た近代日本をそのための素材として用いる

【各週の内容】
第1週 「導入」
   1)科目の説明、2年次以降で履修する科目との関連
   2)大学で授業を受ける心構え、高校との違い
   3)担当教員の自己紹介(教科書・執筆部分冒頭3ページ)
  キーワード:職業、他分野、違和感

第2週 「どのように歴史を学ぶか」(教科書執筆部分4ページ以降の解説)
   1)史実と視角--歴史像の形成過程
   2)過去についての情報の確からしさを吟味する史料批判という方法
  キーワード:対象、視角、史料

第3週 「情報化から見た近代日本(その1)」
   1)現在の日常生活空間におけるメディアとメディア接触行動、
そこから過去へ遡る(ミクロ的接近)
   2)幕末以来のメディア状況の変遷を鳥瞰(マクロ的接近)
   3)小テスト-1の採点基準
  キーワード:メディア、メディア接触行動、事実の記述、問題の限定

第4週 「小テスト-1」
  課題「私のメディア接触行動の特色」

第5週 「情報化から見た近代日本(その2)」
   1)福沢諭吉著『民情一新』(1879年)第3章に見る19世紀後半の情報化(交通と
    通信の発達が社会の変化をもたらすこと)。
   2)小テスト-1の講評。
   3)小テスト-2の採点基準
  キーワード:情報、情報化、問題の限定(再度)、情報源の明記

第6週 「情報化から見た近代日本(その3)」
   1)福沢諭吉が将来予測を試みた1879年と、祖父江孝男が近い過去を回想した
    1988年の間に生じた変化
   2)ある地域社会におけるコミュニケーション環境の変遷(宮崎県日之影町)
   3)農村有線放送、巡回映画の体験談(1958〜1961年頃、栃木県小山市)
  キーワード:都市化、高度経済成長

第7週 「小テスト-2」
  課題「19世紀後半の社会の情報化と、現在我々が経験しつつある情報化とを
     比較し、共通点と相違点とを指摘せよ」


【評価の方法】
二回の小テストを50パーセントずつ。
授業時間中にコメントを求める者には、その場で読んで改良すべき点を指摘。
一週間以内の再提出を認める。その場合、二つの答案のうち良い評価の方を用いる。

【ハンドアウト】
第1週
・A4一枚(各回の概要、小テストを欠席した場合の扱い)
第3週
・A4一枚(表:講義レジュメ、裏:Googleで「メディア接触行動」を検索)
・B4一枚(日本機械学会編『生活を変えた技術』技報堂出版・1997年より、家電製品の普及、電話・テレビについての年表など切貼り)
第5週
・B4二枚(『福澤諭吉著作集第6巻』慶應義塾大學出版会・2003年より、福沢諭吉の1879年の著作『民情一新』第3章)
第6回
・B4一枚(祖父江孝男編『日本人はどう変わったのか----戦後から現代へ』NHKブックス・1988年より、祖父江執筆の「1 都市化の時代と日本人」冒頭の数節)
・B4三枚(寺岡伸悟「情報通信の地域社会史----宮崎県日之影町にみる」、船木亨編『高度メディア社会における社会倫理の実証的研究(I)』pp.19-30、熊本大学文学部、1998年2月)

rshibasaki at 13:57コメント(0)トラックバック(0)「情報化から見る近代日本」工・人文社会入門 2005-2013終了 | <情報化> 

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