2006年10月04日

第2回 記録と通信以前

情報の世界 2006年10月2日 3,4時限

配布物(レジュメ1枚、資料4枚)。
レジュメ表左:前回補遺、小学館『日本国語大辞典第二版』より「情報」
レジュメ表右:下記引用の「人類史における情報の諸問題」を考えるための概括、および、岩井賢一監修『経済の生態』から表「コミュニケーション媒体メディアの歴史」
レジュメ裏左:下記引用の「時間を超えた情報伝達---記録以前、あるいは以後」
レジュメ裏右:下記引用の「空間を越えた情報伝達---通信以前」

「人類史における情報の諸問題」を考える。概括を試みる。
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1. 情報の定義。日本語で「情報」ということばで表現している内容は、英語ではinformation, communication, intelligenceという三語に分かれる。本講義で扱う情報は、informationとcommunicationであり、intelligence(諜報)は除外する
2. 情報には、伝達蓄積の二つの側面がある。伝達には、時間を超えた伝達と、空間を越えた伝達があり、一方、蓄積には、収集・加工・保存・検索の過程を含む
3. 伝達を劇的に進化させた技術が二つある。記録(時間を越えた伝達)と、通信(空間を越えた伝達)である。ともに、情報を発信者の身体から分離させ、情報をそれ自体として伝えることを可能とした。記録以前の時間を超えた伝達が口承であり、通信以前の空間を越えた伝達が旅行・移住である
4. 空間を越えた情報伝達はつぎの三種類に区分できる
発信者自身が移動することによる情報伝達 ---- 旅行・移住
通信の第一形態 = 記録化された情報媒体が輸送されることによる情報伝達(transportation of recorded materials)
通信の第二形態 = 情報が物体から分離して光や電気の速度で伝達される(telecommunication)---- のろし、旗振り、腕木通信、電気的通信(電信、電話、放送)
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「時間を超えた情報伝達」 ---- 記録以前、あるいは以後
1. 原発から出た「高レベル放射性廃棄物」を「地中」に埋めた場合、「後の世代」をどのようにその危険から守るのか。未来少年コナンの世界のように、未来の世代の科学技術知識が後退・退歩する可能性もある。→ 伝説、神話として地中投棄の場所へ近寄らないと伝える。一種の社会工学の課題だろう。
        ↓
広川泰士(写真家)「鉱物のエネルギーを、本来あるべき地中へ」
http://hotwired.goo.ne.jp/matrix/9803/memory/text11.html

2. 火山小説『死都日本』、石黒 耀著、2002年、講談社 →別紙 資料

3.『一万年の旅路 ---- ネイティヴ・アメリカンの口承史』、ポーラ・アンダーウッド著、原著1993年・翻訳1989年刊、翔泳社 →別紙 資料
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「空間を越えた情報伝達」 ---- 通信以前
1.『縄文人 はるかなる旅の謎 ---- 失われた世界大移動線を探る』、前田良一著、2003年、毎日新聞社  →別紙 資料
フロート付きの大型アウトリガーカヌー、それを駆って、縄文人が太平洋へ乗り出していった。その過去を探る本。北方の道を通ってイベリア半島へ。インド洋を通りマダガスカルへ
「星の航海術」(star voyage)をサーチエンジンで検索すると現在、カヌーによる太平洋上の遠隔航海技術が復元されているのを知る

2. 『古代水辺民の物語 ---- 太陽の生まれる楽土を求めて』、倉富春成著、2003年、彩流社  →別紙 資料
安藝の宮島の山上に、古代メソポタミアの線文字=ヒエログラムが書き記されているのが残っていると、現地に案内板があったのを思い出した
古代技術をどのように複合させて使いこなしてきたのかを考察しつつ、失われた過去をシュミレーションしている
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rshibasaki at 13:26コメント(0)トラックバック(0)「人類史に情報を概観する」工・情報の世界 2006-2015終了  

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