2007年01月18日

第14回 まとめと残された課題

歴史学供崙蘇拜品と日清戦争再考」 2007年1月18日(木)1,2時限

(以下、配布物)
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1. 試験の形式と採点基準
2. 講義のまとめ
3. 授業アンケート
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1. 試験の形式と採点基準
【試験日時】 2月8日(木) 1時限、2時限
【問題形式】
a. 講義内容を文章化し、文中に空白を25箇所設ける
b. 問題の末尾に、選択肢を置く
c. 回答者は、最もよく当てはまることばを選び空白に記入する
d. 記入の際、転記ミスによって誤字となったものは、点にならない
e. 1個4点、100点満点
f. 参照物等なし
【採点基準】
a. 点数の刻みは、100, 96, 92, 88, 84, 80, 76, 72, 68, 64, 60, 56, 52, 48, 44, 40, 36…
b. すべての回に出席し内容を理解した受講生は88点以上になるようにと考え、問題を作成する。但し、問題文を誤読するなどのケアレスミスもあるので、過去の実績では「80, 76」ないし「76, 72」を、「5」と「4」の境界とした。(なお回答の結果により最終判断するので、この区切り位置を約束するものではない)
c. 「これほど出来ない人には単位を出せない」点数と、「随分間違っているが講義を聞いて理解している部分もあることが確認できる」点数との間を、「2」と「3」の境界とする。過去の実績では、このラインは「64, 60」から「52, 48」の範囲にあった。
d. 「5」と「4」の境界と「3」と「2」の境界の中間地点に、「4」と「3」の境界を置く。
e. 「4」の幅 =「3」の幅 =「2」の幅とし、「2」と「1」の境界を引く。
【過去問】
「歴史学供廚硫甬醋笋聾開していないが、つぎの二科目については公開してある。
・2006前「歴史学機http://rshibasaki.livedoor.biz/archives/50469094.html
・2005後「現代日本への歩み」http://rshibasaki.livedoor.biz/archives/50475421.html
  なお知財「現代日本への歩み」(2007年度より「歴史学」と改称)は、他学部履修可能。


2. 講義のまとめ

【各週の表題と3部構成】
09/21 第1回 導入
後半生から晩年に若き明治の日々の若気の至りを語った蘇峰自身の回顧のトーンと、第二次大戦後の価値観を過去に投影した歴史研究が、奇妙に符合し、「日清戦争当時の蘇峰の行動の実相」が埋もれてしまった経緯を発掘する。
(1) 大正期・昭和期になってからの蘇峰の「遼東還付」言説の過去への投影を検討し、それを取り去った後に残る日清戦時の自己認識と行動の再構成
(2) 日清戦争の「展開期」から「講和期」への転換点であった旅順要塞陥落直後の時点で、台湾占領の実行を政策化するプロセスに関与した蘇峰の姿を示す
戦後の蘇峰研究の共通理解と、蘇峰自身が自伝などで語った把握は、日清戦争を境として蘇峰の生涯を二期区分で理解する点で共通する。
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09/28 第2回 蘇峰自伝の自画像「藩閥打破」から「白閥打破」への転換が日清戦争をきっかけとして起こったとする昭和初期の自画像、その背後には、幼少時にはじまり、生涯を一貫する「自分よりも権威や権力のある者へ反発心を抱く」という傾向があった。昭和初期の蘇峰は、そう主張する。
10/05 第3回 1896年4月の自己認識
「欧米周遊に就て江湖の諸友に告く」を読む
10/12 第4回 陸奥宗光『蹇蹇録』との対比
『蘇峰自伝』「欧米周遊に就て江湖の諸友に告く」『蹇蹇録』の遼東還付についての言説を比較、世論と外交について一般的に説明(現実主義的対外政策と対外硬)、
国内政治に生息域をもった開戦前と内外の情報流通に存在をかけた開戦後の対比
10/19 第5回 蹇蹇録と公爵松方正義伝に見る講和要求の分布
前回配布した『蹇蹇録』最終章を読む、公爵松方正義伝の史料的説明
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10/26 第6回 台湾占領の意見書(その1)
発信人と受信人の関係、史料を読み込むときのチェックポイントを埋める
11/09 第7回 台湾占領の意見書(その2)---その論旨---
北進論と南進論(近代日本の拡張方向)、宣戦→休戦→講和(典型的な戦争プロセス)
11/16 第8回 台湾占領の意見書(その3)---起草と発信の事情---
発信日時の推定、関連人物の動向
11/30 第9回 伊藤博文意見書
台湾占領の意見書のまとめ、「威海衛ヲ衝キ台湾ヲ略スヘキ方略」を読む
12/07 第10回 斎藤聖二『日清戦争の軍事戦略』を読む---先行研究との対比
台湾占領の意見書(1894年11月26〜27日頃)、伊藤博文意見書(同12月4日)から抽出したイメージを斎藤さんの著書と対比
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12/14 第11回 まとめと補遺---第1部と第2部を通じて
1. 第2の松方意見書(1895年3月、伊藤首相宛)の論旨を推測する
2. 1896年4月と1894年4月(1年後の回顧と当時の言動との落差)
3. 1991年に工大紀要に載せた拙稿の論旨
12/21 第12回 1891年、『日本国防論』から「兵商論」へ---台湾占領論の前提成立
輕武装の陸軍中心の軍備政策により国防費の抑制を図ることから、民間船舶や海外居留邦人を保護する平時にも有用な軍備としての海軍中心の政策への主張転換(曾我祐準→肝付兼行)
01/11 第13回 日清戦争中のポジショニングの転換と、講和条件に関する論調
1894年12月28日付阿部充家宛徳富猪一郎書簡(国内政治改革から対外膨張への転換)
日清戦争中の国民新聞の記事から講和条件に関する切り抜き(白閥打破の一貫性)
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01/18 第14回 まとめと残された課題



ブログ「研究と教育 柴崎力栄(大阪工業大学 知的財産学部 人文社会研究室)業務日誌」のなかの本講義についてのカテゴリーを参照のこと。
http://rshibasaki.livedoor.biz/archives/cat_1081522.html

1年次科目「人文社会入門」の教科書、『人間・その総合的理解』のうち、柴崎執筆分「歴史をどのように学ぶか」に記した歴史研究方法論を具体的に適用したのがこの講義である。相互に対照して読んでみて欲しい。

(以上、配布物)

rshibasaki at 16:43コメント(0)トラックバック(0)「海上権力をめぐる海軍と徳富蘇峰」工・歴史学2005-2007  

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