2007年05月01日

呑象高島嘉右衛門、三国干渉を予言

呑象[ガンショウ]高島嘉右衛門が、三国干渉を予言したとはこのことであろうか。
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本日某坐上に於て、高島呑象翁に面会致し候。翁は神易の解釈を持し、当局者の参考にもと存じ、百里の道を遥るばると当地に被参候。翁の説によれば、易の本文に、『速[マネ]かざるの客三人あり、敬して之を納る、吉』と有之。右の御客様は、申す迄もなく仲裁者にして、我邦は無下に之を排斥せず、能々[ヨクヨク]之を聴納する方然る可しとの儀に有之候由に承り及び候。
小生の不肖なる、神易の力を藉らざるも、此後速かざるの御客様が、二人や三人や来ることは、覚悟の前なれども、之を聴納するが吉とは、余り合点の行かぬ事に候。
兎角我々は、最初の大決心を貫徹するの外無之候。之を貫徹して、而して列国の感情を害せざるは、最上の手際に御座候。我々之を我が当局者に望むものに候。所謂る『敬して之を納る』とは、外交政略上の儀式に候。必らずしも一々他の申分を聴入る儀には無之候。此には裏もあり表もあることと存じ候。我々は当局者が、決して決して此の点に就て、ぬかりなきことを信ぜんと欲するものに候。
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(国民新聞1441号、1894年10月28日、1面、「大本営地に於ける見聞一斑 十月廿四日午後五時 広島に於て 蘇峰生」)


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