2008年05月07日

日清戦争開戦直後に、後の大東亜戦争開戦を予感させる発想が

中塚明著『歴史の偽造をただす―戦史から消された日本軍の「朝鮮王宮占領」
高文研、1997年刊

福島県立図書館の佐藤文庫のなかに残る『明治廿七八年日清戦史』の草稿を読み込んで公刊された同戦史との内容の差を考察した著作である。

166〜168ページで、草案中「第七十二章 南方作戦に関する大本営の決心及びその兵力」を紹介する。将来の対英戦争を念頭に置き、そのための準備として台湾占領を日清戦争中に実行する発想が大本営にはあったという。

この認識は、1894年後半『国民新聞』の社説欄に見られる論調と酷似する。川上操六参謀次長から、徳富蘇峰はブリーフィングを受け、自社の言説について自信を深めていたという解釈が可能である。

参考: 2005年12月25日のエントリー「徳富蘇峰における便宜主義と原理主義

rshibasaki at 12:16コメント(0)トラックバック(0)<徳富蘇峰> | 【研究史・先行研究】 

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